塾に行きたいって言ったら母が泣いて喜んだ

成り行きで通い始めた塾だったが、やはり学校よりもわかりやすい気がする。学校の1コマはすごく長く感じるのに、塾での1コマ、特に数学の90分はあっという間だ。勉強に乗ってくると休憩時間になっても問題を解くのをやめられなくなり、そのまま休憩時間が終わってしまうことも多くなってきた。そもそもこの塾に通い始めるきっかけとなった、同じクラスの好きな女の子と個人的に話せるチャンスなのに、それすら忘れて数学に没頭してしまうなんて、自分でも驚いている。



元々第一志望で入った学校ではなかった。自分の中では格下の学校だったから、入学当初からやる気がなかった。こいつらとは違う。自分はこの学校にくるべき人間ではなかった。一生懸命勉強するなんてバカらしい。そんな風に考えていた。

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ところが、最初の中間テストで10位以内にも入れなくて愕然とした。親は俺を憐れんでいたのか、怒りもしなかった。期末テストは少し真面目に頑張ったが、更に順位を落とすくらいだった。すっかりやる気をなくしてしまい、そのままダラダラと中学3年まで来てしまったが、中3で同じクラスになった女子のことが好きになり、その子ともっと話したいという気持ちからその子の通っている塾に行きたいと思ったのだった。塾に行きたいと親に言ったら、成績が悪くても怒りもしなかった母親が泣いて喜んだ。

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そんなよこしまな考えで入った塾なのだが、思いがけず俺にまた勉強の楽しさを思い出させてくれた。そうだ、勉強は自分を高めるためにするものだ。第一志望受験には失敗したが、努力は自分を裏切らなかったはずなのだ。勝手にふてくされてだらけていた時期が勿体なかったがそれでも気がついて良かった。