太陽の光のすばらしさをもっと実感しなきゃ駄目

夫を亡くして1年も経つのに、私はいまだ悲しみから解放されない。



いつもカーテンを閉め切って、寝室のベッドの上に夫との思い出の品を沢山拡げてみたり、一緒にめぐった全国各地の旅行の写真やホームビデオを日がな一日、観て過ごしている。なぜあの人は私を置いていってしまったのか。まだまだ2人で行ってみたい土地があった。食べに行きたいレストランがあった。あの人を失ってしまったら、私ひとりで出かけても、なんの意味もない気がする。早くあの人が迎えに来てくれないか。誰でもいいからあの人の元に私を連れて行って欲しい。そう考えずにはいられない毎日だった。

柳井発電所 | 中国電力

たまに訪れる私の姉は、そんな私の姿を見て、いつも大変心配してくれる。昨年より10キロは痩せてしまった私に、明るい色の服を買ってきてくれたり、巷で流行っているスイーツを行列してまで買ってきてくれ、それを買うのにどんなに苦労をしたか、ここ最近あった面白い出来事などを沢山話して聞かせてくれるのだ。それでも私に笑顔があまり戻らないので、ある時、いつもの姉とは違って少し怖い顔になり、いい加減にしなさい、太陽の光のすばらしさをもっと実感しなきゃ駄目と言い、閉め切っていたカーテンを開け放した。季節が秋なのか春なのかもおぼろげだった私は、開け放したカーテンの向こうのやわらかい日差しに目を細めた。いつの間にか春が来ていた。

【国内外の風力発電所】風力発電のデベロッパー|日本風力開発株式会社

姉は私に部屋の模様替えをするよう提案した。夫が遺してくれた遺産も充分にある。思い切って夫が生前に検討していた、太陽光発電を導入してみようか。太陽光発電が実現したら、天国から夫が、私を見直すかもしれない。将来あちらへ行ったら、ほめてくれるかもしれない。